農家さんインタビュー 奥谷梨生産組合・田中さんの話
2017年3月から新たに始まった、石川県加賀市での梨生産体験コース。受け入れ先農家さん、奥谷梨生産組合の田中さんに、梨農家になったキッカケや、楽しいところ、大変なところなど、色々とお話をお伺いしてきました。
梨農家になったキッカケは?
特にないねん。これやる前は東京の方で普通のサラリーマンをしてて、都会暮らしがあんまり好きじゃなかったんで田舎におってノンビリした方がええわって、それでたまたま家が梨農家やっとんたんでね。はじめたのは35歳くらいの時かな。
梨農家の楽しい所、面白い所はどんな所ですか?
やっぱり物作りは何やっても楽しいわね。まぁ会社におった時も物作りをやっとったけどね、それが食べ物に変わったってだけ。
では一番楽しいのは収穫の時でしょうか。
いや、そうじゃないねん。収穫が一番嫌です。というのは、作るまでが楽しいんやわ。ものを作っていくっていう過程が楽しい。収穫ってのは成績発表みたいで、良ければいいけど、自分の思った通りにいかんと、やっぱりね。
難しい所や大変な所はどんな所ですか?
難しいところ、大変なところが面白いんやわね。自然相手なんで自分の思った通りにいかない事の方が多い。その中で自分の思うようにどうやって近づけていくかっていう、それが面白くもあり、難しくもある。
この農園はどのくらいの広さがあるんでしょうか。
面積的には32ヘクタールあって、今生産者の方が25名います。一軒あたりの規模は標準的な梨農家に比べたら大きい方やね。
梨農家になりたいって思ったら、誰でもできるものでしょうか。
まぁ、志しがあれば。今年新規に始めた人が2名ほどいます。昨年も1名おって、やっぱり歳とって辞めてかれる方がおるんで、そういった場所を次の人ができるような形まで持って行って、やりたいって方がおればその方にやってもらうようにしてます。
梨農家を検討している方に一言。
見た目大変なことも多いんですけどもね、普通に社会に出ても大変なことはいっぱいあるんで、それから比べれば自分の思う通りにできる、いわゆる自分が園主さんになれば社長さんですから、そういう意味では責任もあるけどやりがいもある。ぜひやってください。
「収穫じゃなくて、それまでの過程が楽しい」という田中さんの言葉は目からウロコでした。私達もこれから梨ができるまで、その様々な過程を体験しに加賀に行くことになります。なんだか楽しみになりますね。